正解はどこ?

私は一人だった
一人が嫌だった
だから 必死に仲間を作った
簡単だった
ただただ相手の望むように
動けばよかったから

いつの間にか
私はまた一人になっていた
何故?
考えても考えても
それは分からなかった

辛かった 怖かった 悲しかった
でも 不思議と涙は出てこなかった

それからずっと一人で過ごしてきた
むしろ 一人のほうが心地よかった
ポッカリと何かが抜け落ちた気がしたけど

私は一人だった
一人が好きだった
だから ずっと一人でいた
簡単だった
何もしなければ
何も起きないのだから

いつの間にか
私は二人になっていた
何故?
それはやっぱり一人は嫌だったから

自分で作った一人の人形
それは昔の自分そのものだった

それからずっと二人ですごしてきた
二人でいるのが心地よかった
どんどん窓の外は暗くなっていった


外はどんどん暗く寒くなっていった
何故か涙が出てきた
それは寒さが目にしみたからに決まってる

暗闇の中 
私はまた一人になっていた
何故?
そんなことどうでもいい
眠いんだ
とてもとても…





彼女は目を閉じて 闇の中へ消えた
これで何百回目だろうか

さあ もう一度繰り返そう
私はずっと見ているから

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